台湾の中国茶
台湾の中国茶って何を思い浮かべますか? 大体有名なのは烏龍茶、鉄観音、ジャスミン茶ですよね。それぞれに風味があって、とってもおいし~い!
でも、台湾には台湾にしかとれないスペシャルなお茶があるのです。
東方美人茶の香りは甘く、まるで紅茶のような風味です。東方美人は青心大有という品種から作られます。
まるで半分アメリカ人のような若旦那。日本語が喋れる!とっても嬉しい。「東方美人茶」入れてもらいました。
夏の特定の時期(6-7月)になると、山の上に位置する茶園にはウンカの群れが飛来します。飛来したウンカは、最も美味しい若葉の汁を吸います。ウンカがついた茶葉は、黄色く変色し強烈なフルーツ香を作り出します。ウンカが吸った茶葉だけを積んでつくったのが東方美人茶。この虫のおかげだなんて。
栽培ができる地域も非常に限られています。虫が来てくれないと生産できないなんて。だから少々お高め。
このお茶を求めて、台北で小売もしているお茶工場を訪ねました。「林華泰茶行」というお茶問屋は1883年創業老舗です。昨年から名前を変えて、今は、「林茂森」といいます。
茶葉は大きな缶に入ってグレードごとに並んでいる。600gあたりの値段が表示されている。
若旦那がなぜか日本語も堪能。東方美人茶の産地や、ウンカ、なんて言葉も知っていて、なぜ値段が違うのか、など親切に教えてくれました。
ど
この緑のちっちゃな虫がウンカ。この虫が吸うと葉の色が変わって、変形する。それだけを使う。
うせなら、高めのお茶を試飲したい。お茶の入れ方も教えてくれます。このお茶は開いている茶葉ですので、70度くらいのあまり熱くないお湯を使い、じっくりと蒸らします。ほんとうにあま~い香りと味が楽しめます。お茶の色は黄色。まるで紅茶を飲んでいるよう。
このお店、朝、7:30から営業しています。だから、出発の日に朝一に買いに行くこともできる。私も朝ごはんの腹ごなしにここまで散歩しました。
大橋頭駅から徒歩3分。
今、このお茶の問屋さんの名前は 林茂森