東京観光に加えたい、今も国賓をおもてなす迎賓館、赤坂離宮を堪能!

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赤坂迎賓館。関東にお住いの方は、「ああ、通ったことある!すごく立派な、きれいな建物!」という印象を、持っているのでは? でも、自分とは少し違う世界の場所、そんな気がしていませんか?
明治時代の建物で国宝第1号。鉄骨とレンガで作った基礎のため、関東大震災でも崩れませんでした。

明治時代の建物で国宝第1号。鉄骨とレンガで作った基礎のため、関東大震災でも崩れませんでした。

2016年から個人でも申し込めば入場が叶う場所となりました。今は中が見れちゃうんです。東京観光として、新しい観光名所に足を運んではいかがですか?ばっちり見てきましたのでレポートします~!

赤坂迎賓館とは、どんな場所?

迎賓館赤坂離宮は、明治42年に東宮御所として建設された、日本では唯一のネオ・バロック様式による宮殿建築物です。 当時の日本の建築、美術、工芸界の総力を結集した建築物であり、明治期の本格的な近代洋風建築の到達点を示しています。 明治時代の第1号、国宝となった赤坂離宮。日本ではまだ珍しく鉄骨とレンガで骨組みを固めたせいで関東大震災でも壊れることがなかったそうです。大正3年には赤坂離宮となりました。昭和天皇、現在の今上天皇も数年住んでいたこともあったようです。 この建物と、中庭にある噴水、それから門が国宝に認定されています。第2号の建造物は富岡製糸場だそう。こちらは世界遺産となりましたね。   昭和49年に改修工事を経て、迎賓館として開館しました。同じ時に和風別館も新設されました。     門の形は、まるでエカテリーナ宮殿のよう。迎賓館の中もエカテリーナ宮殿や、ベルサイユ宮殿によく似た、鏡と金のきらびやかな空間が広がっています。
外の門はまるでベルサイユ宮殿のよう!白に金で装飾が施されています。

外の門はまるでベルサイユ宮殿のよう!白に金で装飾が施されています。

赤坂迎賓館の申し込み方法

この迎賓館、今でも国賓が来られた際には晩餐会が開かれています。和風別館でも、和のおもてなしが行われています。2016年から私たちも申し込めば入れるようになりました。東京の新名所としてぜひ加えていただきたい場所です。
正面から赤坂離宮を望みます。

正面から赤坂離宮を望みます。

場所は四谷駅から徒歩10分程度。観覧は西門で受付となります。 参観申し込みはこちらのサイトから。和風別館はガイドツアー、迎賓館、前庭については、各自自由に道順にそって進みます。詳細の美しい冊子がもらえます。音声ガイドもあります。いくつかのツアーかボランティアグループの個人ガイドさんも見かけました。 迎賓館一般公開システム ガイドツアーは和風別館のみとなっています。和風別館を申し込むと迎賓館やお庭もゆっくりと見れます。集合時間は西門で時間厳守。遅れるとツアーに参加できません。皇居同様、セキュリティチェックを経て中に入ります。もちろん、館内での写真撮影は禁止です。 大人は2500円。とても細かく、面白いガイドさんで、まるで東京の真ん中で観光旅行をしているようでした。しかも、見るべき!とお勧めできる、非常に素晴らしい建物と内観です。

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現在も使われている、感嘆の空間 和風別館

迎賓館和風別館は昭和49年に日本建築の代表的な建築家谷口吉郎の設計によって建てられたもので、「游心亭」と名付けられています。遊び心をふんだんに取り入れた粋な建築で、こだわり抜かれた演出が見事です。
建築家谷口吉郎の設計の有名な建物。随所にかなりのこだわりが見られる名建築です。ライトや柱にも気が使われています。

建築家谷口吉郎の設計の有名な建物。随所にかなりのこだわりが見られる名建築です。ライトや柱にも気が使われています。

この施設も現在も使われており、懐石料理や寿司バーなどがあつらえられています。ガイドさんの説明を聞くと、なんてこだわりのある建物だということに驚きます。 池の鯉は引き窓をあけると一斉に集まってくるようになっていて、2017年11月にトランプ大統領が来日したときも、鯉の餌やりパーフォーマンスがテレビでも放映されました。 その時の安倍首相とのスチール写真が飾ってありました。建築は細部、インテリアや明かりの形にまでこだわりがあり、特に感動したのは、池の水面が日に当たって、広間の内部の天井に揺らぎとして投影される、というもの。また、広間から梅の花だけがきれいに切り取られるように、天井からすだれのように掛けられたシェードが素敵でした。
感動の水面から反射された「ゆらぎ」こんな仕掛けは見たことない。冬は太陽の角度が低く揺らぎが部屋の奥の天井まで伸びる。

感動の水面から反射された「ゆらぎ」こんな仕掛けは見たことない。冬は太陽の角度が低く揺らぎが部屋の奥の天井まで伸びる。*国宝 迎賓館 赤坂離宮 公式パンフレットから引用

  壁に使われている砂は京都の川の限定的なもので、非常に高価だからと壁に絶対触らない、カーペットの上以外は歩かないと、注意はたくさんありましたが、それでもこんな貴重な建物の中に入れてくれることに感謝でした。

迎賓館の洋館は明治の第1号重要文化財で、国宝です。

江戸幕府から明治になって、皇室に献上され、その後明治42年に東宮御所として誕生した日本で唯一のネオ・バロック様式の西洋宮殿です。その印象はサンクトペテルブルクのエカテリーナ宮殿を思わせるような豪華な作り。和テイストを取り入れた、ミニ・エカテリーナ宮殿のよう、という印象を受けました。
赤坂離宮 迎賓館の正面広場

赤坂離宮 迎賓館の正面広場

それほどに、見るべき価値のある建築物と言えると思います。関東大震災でも壊れなかった建物で、昭和天皇が壊れた皇居に戻れない間、こちらの建物に住んでいたといいます。戦後は国に移管され、昭和49年に迎賓館として蘇りました。中に入ると別世界で、今も外交の場で使われていることがスチール写真で示されています。知らなかった世界、報道番組を見ても興味が異なりますね。

豪華絢爛な内部の装飾

和風別館、本館ともに写真撮影は厳禁。政府の要人が利用する場所なので、さすがセキュリティは厳しいです。 本館(洋館)は標識に従って自分たちで進みます。ところどころにガイドツアーが来ていて、ガイドさんが内部の装飾について説明をしていました。音声ガイドも用意されています。
とても立派な、パンフレット、写真集。本を買う必要なし!

とても立派な、パンフレット、写真集。本を買う必要なし!

写真が取れないので、入館の際にいただいたガイドブックから転用。とても立派なガイドブック。超保存版です。 花鳥の間 晩餐会が催されるのが間長の間と言います。木の内装で、重厚な作りです。この部屋には四季の花々と戯れるいろいろな鳥を表現した七宝焼きの作品が30枚飾られています。これは創建当時のもので、天才的な作品と言われています。とてもシックな和と洋の融合が見られる間です。 彩鸞(さいらん)の間
中は写真撮影が禁止のため、公式パンフレット 国宝迎賓館 赤坂離宮 より転用(写真)。金の装飾が壁と天井いっぱいに広がる豪華な空間。

中は写真撮影が禁止のため、「公式パンフレット 国宝迎賓館 赤坂離宮」 より転用(写真)。金の装飾が壁と天井いっぱいに広がる豪華な空間。

彩鸞とは、架空の黄金の霊鳥を意味します。来客が最初に案内される控えの間だそう。今は朝日の間が改修工事中で、天皇陛下や総理大臣による首脳会談の場にも使われています。トランプ大統領との彩鸞の前での握手の写真が印象的でした。黄金の金の装飾で縁取られた豪華絢爛な広間です。 羽衣の間
「公式パンフレット 国宝迎賓館 赤坂離宮」より。天井の青い空と楽器などが描かれた壁が印象的。

「公式パンフレット 国宝迎賓館 赤坂離宮」より。天井の青い空と楽器などが描かれた壁が印象的。

圧倒的な迫力の天井の空が描かれていて、中段にはオーケストラボックスがしつらえてあります。大きなシャンデリアと一番大きな部屋は、今は歓迎式典や晩餐会、演奏会などが開かれるそう。日本に居ながらにして海外の宮殿を見学しているような錯覚に陥るほど、日本建築離れした素晴らしい遺産だと思います。 朝日の間 今は改修工事中で、見ることができませんでした。2019年4月以降にまた行きたいと思います。ここは国賓が天皇皇后両陛下にお別れの挨拶をする最も格式の高い部屋だとか。新しい天皇の即位に関連するお祝いの式典でも使われることでしょう。  
この噴水も100年以上ここにある、貴重な明治の国宝です。

この噴水も100年以上ここにある、貴重な明治の国宝です。

そのほかに、中庭の噴水。こちらも重要文化財、国宝となっています。噴水の先には100年前と変わらぬ風景が広がっています。それから、正門。遠くに本館を望むほど、きらびやかに優雅な白と金の門が遠くの建物との調和を示しています。 デザインはフランスの宮殿をまねたもの。こちらも国宝として燦然と輝いています。

知られざる迎賓館

現在でもつかわれている場所なのに、存在感としては遠い、迎賓館。明治時代の重要文化財です。皇室や政府の要人のもてなしは皇居や迎賓館で行われるので、これからテレビを見る楽しみが増えそう♡
建物の中に入る最後の門。外側の門のデザインと調和している。金の華奢な細工が美しい

建物の中に入る最後の門。外側の門のデザインと調和している。金の華奢な細工が美しい

知らないで行かないのはもったいない。やっと行けた迎賓館。今年は神がかっているような気がします。皇居、伊勢神宮。そして迎賓館赤坂離宮。ニッポンの式典をつかさどる尊い場所に呼ばれたような気がしました! ぜひ、知られざる東京、楽しんで! こちらの記事も楽しんでください。平成最後の年、皇居に行ってきました!  
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