6月 皇居 勤労奉仕の4日目 – 赤坂御所で園遊会!?

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3日間通った皇居から、最終日は赤坂御用地へ。心配した雨も朝から上がり、平成撫子倶楽部は東京メトロ青山一丁目駅上の交番前に、今日も朝7:15に歩道に沿って集合。最終日なので、皆、張り切っています。今日はまた暑くなるでしょう。 青山一丁目交差点近くの赤坂御用地の門をくぐると、気が違うことをすぐに感じます。ここもまた都会の緑のオアシスで、別天地です。 これまでのストーリーはこちら!!

赤坂御用地でのご奉仕は、青山一丁目駅前から。

赤坂御用地は、春、秋の園遊会の会場で皆さまにおなじみですね。園遊会は天皇皇后両陛下が、その年に活躍した各界有名人を招待なさって、優雅に催される野外宴会です。 まさにその園遊会で、天皇皇后両陛下がお出ましになる場所で、記念写真を撮って頂きました。これは、一生の宝ものです!

園遊会の会場で、みんなで記念写真。

担当の職員さんは、園遊会会場を一望できる小高い芝生広場に皆を座らせ、園遊会にまつわる公式話から裏話まで、楽しく聞かせてくださいました。みな思い思いにくつろぎながら、もし園遊会に招待されたら^^;どこにいたら天皇皇后両陛下とご挨拶できるかなど、園遊会攻略のコツを教わりました。このコツを使える日がやってくるのでしょうか(笑) 目の前の池には白鷺やカモなどが飛来し水面に着水、優雅に浮かんでいます。💕春、この季節はもみじなどの新緑や、つつじの花が美しく咲き誇り、芝生はまるでゴルフ場のように青々と整備され、たいさんぼくの花が遠くに咲いています。鳥が啼き、ウグイスの声がひときわ大きな鳴き声で聞こえてきます。

イメージ。優雅な赤坂御用地の池を思い浮かべてください。

この赤坂御用地は、元は紀州徳川家の江戸別邸だった土地が皇室に献上され、宮内庁が管理するもの。約50万8千坪のうち、4千坪が赤坂迎賓館として内閣府が管理しています。敷地内には4家の皇族がお住まいです。 東宮御所には徳仁皇太子殿下、雅子妃殿下、愛子親王など皇太子ご一家がお住まいです。天皇陛下が園遊会の時に御徒歩で廻られる、美しい池の回りを一周し、日本庭園の翠を凝らした贅沢な眺望を楽しみました。

大都会の真ん中で畑仕事に従事する幸せ

午前中の作業は、庭園を管理するバックヤードに戻り、ここで農作業をしました。農作業は、前の日が雨で午後の作業が中止だったので、その分たくさん残っていました。 まずは、昨年秋の園遊会場を飾って、お役目のすんだ菊の鉢の後片づけから。菊の茎を切って、鉢の中の培養土をトラックの荷台にあけます。その時、泥止めの金網を取り出します。菊の名前を書いた札を取りまとめます。

今年の園遊会ではどんな立派な菊に成長するでしょうか。

また、花壇の雑草取りも班を分けて同時並行作業。「龍の髭」だけ残し、薔薇の花壇があっという間に、きれいになりました。 男性軍は、培養土作りに挑戦。次の季節に鉢植えするための土の準備です。まずコンパネを倉庫から10数枚運び、床を作ります。その上にブルーシートをかぶせ、作業場所を確保。 袋に小分けされた丸玉土10kgをバケツに30杯、ブルーシートの上に帯状に小山を作ります。そこに腐葉土を作る場所から手押し車でバケツ30杯分の腐葉土を運びます。丸玉土の小山の上に腐葉土を蒔き、そこに珪酸石灰と炭成分を20kgほど足します。この小山をシャベルで相向かいになった二人で、セメントを混ぜる要領でシャッシャッと混ぜていきます。 息が上がるほど、結構きつい作業ですが、ここで一番生き生きと活躍された人が、今回最年長の75歳のお父さん。シャベルを持つと腰が入っていて、本格的に決まっていました。混ぜ終わった完成培養土は、手押し車に乗せ、保管場所へ。 午後にも同じ場所で作業の続き。もう一回30杯ずつの培養土作りです。手押し車でなん往復もして、ついに2回分の培養土約900kgが完成。農家になりきった気分です。 秋の園遊会には、この土から育った美しい菊の花が見事な大輪を咲かせて、天皇皇后両陛下をはじめ、招待されたVIP有名人の目を楽しませて差し上げることでしょう。土作りという農業の基本を担い、縁の下の力持ちになりました!ここは東京赤坂!!青山一丁目ですけど(笑)

宮内庁で撮ってくださった写真です。2枚セットで後日発送していただきました。

団員38名のうち、女性軍は、花壇の草取り班、空になった菊の鉢をきれいに水洗いする班、休憩所室内のお掃除班、などに分かれて、団員皆誠意を込めて、勤労ご奉仕させて頂きました。 男性軍は余る力で、裏庭の竹林の余分に生えてきた竹を切り、大きな草を刈りました。堆肥作り場所でシャベルを使い、堆肥の切り替えし作業、立札の釘抜きをちゃっちゃと済ませ、職員さんが「え、もう終わったの!!」とビックリするぐらい、手際よく今日の作業は終了しました。撫子パワーあり!! さて、今日のメインイベント。いよいよ、東宮御所に向かい、皇太子殿下のご会釈を頂きます。 東宮へは木漏れ日の新緑の小道を、気持ち良く歩を進めます。やがて東宮御所が見えて来ました。

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次の時代の揺るぎない自信を感じた皇太子殿下のお会釈

ここで持ち物検査。手荷物は検査館のテーブルの上に置きます。熱いので帽子とお水は持参可ですが、お水は検査官の目の前で一口飲んでみせる習わしです。天気が良かったので、外の車寄せ前庭でお会釈が行われました。 15:30、徳仁皇太子殿下がお一人で、お出ましになられました。皇太子殿下は各団の団長の前にお進みになられ、お言葉やご下問をなさいます。団長は団を代表し、緊張ぎみにそれに答えます。平成撫子倶楽部の前に来られた時、団長に合わせ一同礼。皇太子殿下もにこやかに会釈されます。 「平成撫子倶楽部はどんな活動をされていますか?」 「礼節を守る大和撫子のこころで、日々世の中を良くするための生き方を実践しています」 「良いことですね。今後もしっかり頑張ってください」 最後に団長達が皇太子殿下の前に進み、バンザイを三唱しました。 「皇太子殿下、妃殿下、バンザイ」、それに続いて、皆、力強く、「バンザイ! バンザイ! バンザイ!」と続きました。

平成30年6月6日

皇太子殿下は爽やかに微笑んで、ご会釈されました。 お国のために生きることを決意した、風格というか、何物にも揺るぎない自信を感じました。 きっと天皇に即位することが現実的に迫ってきたので、それに相応しい顔つき、態度、物腰になってきたのかも知れないですね。次の新しい時代を担う徳仁皇太子殿下。平成の次はどんな時代となっていくのでしょうか。時代の引継ぎの貴重な年に、尊い空気を感じることができました。 平成最後の年に、日本の、東京のど真ん中で、日本のために生きている皇室の方々の生きざまに触れられた貴重な4日間でした。自分は国粋主義者、とかではないのに、ただ、ただ、日本人である自分の心に深く刻みこまれた、皇居という場所。そして普段接して頂くことのない、天皇皇后両陛下、皇太子殿下にご拝謁いただけたことは、一生の思い出です。

いつでも楽しい仲間です。大変お世話になりました。

平成撫子倶楽部の一員として、素晴らしい仲間と過ごした4日間でした。 平成撫子倶楽部の会長、団長をはじめ、この会を運営してくださった皆様、経験を積まれた方々の用意周到な準備で、限りなく有意義な時間を過ごすことができました。   この勤労ご奉仕は時代が変わっても、引き継がれ、この皇居という場所を人の手で美しく守っていくことでしょう。 末筆ではありますが、皆の心をひとつにつないでいる、インドネシア・バリ島の丸尾孝俊氏に心からお礼を申し上げます。

平成30年、平成撫子倶楽部勤労ご奉仕メンバー。楽しみは放課後も、夜まで。

  4日分、細かい描写で皇居勤労ご奉仕を紹介してくれた、イマジンさんを再度ご紹介します。 「世界はあなたのもの!」コラムニストご紹介 今井仁 通称イマジンさん。最新作は「バリの桜」。もうすぐKindle出版されます!バリの父と言われた三浦譲さんの一途な、壮絶な生きざまを描いた最新作。ご自身のライフワークとしての歴史小説の執筆と、最近ではバリ島に桜を咲かせ、神社を建立するために国内外で積極的に活動されています。歴史推理小説「空海の秘密」は取材に8年間を費やした、3版発行の人気作品。彼はまた、旅が大好きな作家さんです。私の「旅」のいろいろなところでご一緒させてもらってます。世界はあなたのもの!の世界をもっと広げるために不定期で執筆していただくことになりました。
歴史推理小説「空海の秘密」の著者、作家の今井今仁さん。行動力とたぐいまれな知識の持ち主。いろんな趣味と顔をお持ちで、お話しはいくら聞いても飽...

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