
オーロラ イエローナイフ カナダ
一生に一度オーロラを自分の目で見てみたい人に、カナダのイエローナイフのオーロラツアーの冬の情報をお届けします。
オーロラを快適に見るには個人手配より、オーロラツアーが便利
「世界はあなたのもの!」
コラムニスト 今井仁(通称:イマジン)さんが、冬のカナダへのオーロラツアーをレクチャーしてくれます!!イマジンさんは旅が大好きな作家さんです。

オーロラは、地球の北極圏と南極圏に出来る楕円形のオーロラベルト(緑色の部分)の中に行くと見ることが出来ます。カナダではイエローナイフが特に有名です。地図で言うとカナダの中央左寄りになります。
日本からは、カナダ西海岸のバンクーバーに行き、そこから3時間位のエドモントンで飛行機を乗り継ぎ、さらに2時間ほどでイエローナイフの町に着きます。
金が産出されることが町の名前の由来で、快適なホテルや日本食のレストランなどもあり、昼間犬ゾリやスノーモービルの体験もできます。
冬のイエローナイフの気温は?

冬のイエローナイフはもの皆凍りついています。私が訪れたときは、昼間でも-32℃でした。
湖は厚い氷が張って、湖上に冬季だけの氷上国道が出来、氷の上を大型トレーラーが走っています。
ダウンタウンにはアメリカ大陸最北のマクドナルドがあり、イタリアン、フレンチ、ベトナム料理、中華料理、日本料理店、トナカイ肉料理店、カフェなど多彩です。犬ゾリセンターや観測場所への往復には、スクール・バスが活躍します。
イエローナイフ観光は、昼間はゆっくり寝て、真夜中の壮大なショウに備えるのが極楽の楽しみ方です。
外での深酒は居眠りしたまま天国行きになります。金属は素手で触らないこと。薄手のインナーグローブと極寒地用厚手のグローブが必須です。
カメラは温度差で結露するので、夜一旦外で使ったら避難小屋の外に置く方が無難です。
オーロラの仕組みを勉強しよう
オーロラは、実は日本でも見えたことがあります。
ロシアや日本の北海道、東北でもまれに見えることがあり、赤光と記録されています。オーロラ爆発時に緯度が低いと、オーロラの上の赤い部分が見えるので、山火事と間違えられたと記録にあります。
写真は南半球のオーストラリアで見えたものです。

オーロラは太陽風のプラズマが地球の磁力線に沿って高速で降下し、地球磁場と相互作用して、大気圏の酸素や窒素の原子に衝突して光る現象です。
高度や衝突する元素の種類によって発光する色が違います。上が赤、下の方が緑になります。また太陽の動きが活発化した場合、ブレイク・アップ(オーロラ爆発)と呼ばれ、上が赤くなったりカーテンが動いたりする活発な現象が見られます。
オーロラの観測はツアーで行くのが便利

イエローナイフで犬ぞりの犬と。息子です。
オーロラを快適に見るには個人手配より、ツアー会社のオーロラツアーが便利です。外気が冷え、空気が乾燥する真冬とその前後が美しく見えます。
外は気温が-30℃で、凍ったバナナで釘が打てます。想像以上の寒さ、南極観測隊が使う、-70℃までOKの防寒着を3,000円位で貸してくれます。
またオーロラは夜10時頃から午前3時ごろが最も美しく見えるので、観察場所は町の光がない山奥の森が最適です。ツアーなら深夜に、オーロラ観賞施設にバスで連れて行ってくれます。避難小屋には温かいトナカイの肉のシチューやホット・ドリンクが待っています。

オーロラ観測ナイトツアーの帽子。イエローナイフと書いてあって、よい思い出になります。
これは、オーロラ観測ナイトツアーで参加者全員にプレゼントされる特製の帽子です。
人間は頭から体温が奪われる比率が高いので、こういう毛糸の帽子とか、目出し帽が極寒の地では命を救います。
私は、日本を発つ前にJTBのカウンターでこのオーロラ観測ナイトツアーを予約しましたが、近畿日本ツーリスト、クラブツーリズム、HISなど旅行会社によって現地業者が違い、観測基地も別々です。
現地でも申し込めますが、外にいる時間を少なくするためになるべく出発前に予約をしておくことをお勧めします。
イエローナイフのダウンタウンを昼間歩いていると、帽子の色でどのツアーの参加者かわかります。
ツアーで群れるのが嫌いな人はマイ帽子持参をお勧めします。
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イエローナイフ 昼間
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真冬にだけ出現する湖上のハイウェイで
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夜には緑色のオーロラが
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幻想的なイエローナイフの夜
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イエローナイフの夜
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イエローナイフのオーロラ
オーロラが見られる確率は、3日間で80~90%!

イエローナイフの幻想的な光のカーテン
カナダのオーロラはノーザン・ライツ(Northern Lights北の光)と呼ばれます。幻想的な夜の神様が造る芸術です。
普段は月くらいの明るさの青白い光が大空にボーっとありますが、ブレイク・アップ(オーロラ爆発)に出くわすと、広大な天空のキャンパスに、天地がひっくり返るような、壮大な天然プロジェクション・マッピングが繰り広げられます。躍動時間は3~5分位なのでお見逃しなきよう。
形はバンド(帯)、アーク(孤)、コロナ(冠・放射状)、トーチ(松明)、バルジ(腫れ状)などで、これらはカーテンの重なり具合、見る位置の違いで形が違って見えますが、オーロラ自体の種類が違う訳ではありません。この他にまれに点滅するオーロラもあり、これは脈動オーロラと呼ばれます。
(オーロラの写真・地図はWebから)
「世界はあなたのもの!」コラムニストご紹介

イマジンさん。著書「空海の秘密」
今井仁さんは、歴史推理小説「空海の秘密」の著者、旅が大好きな作家さんです。世界はあなたのもの!の世界をもっと広げるために不定期で執筆していただくことになりました。
これからもよろしくお願いします!
イマジンさんについては、こちらの記事を読んでくださいね。
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