ピョートル大帝の娘、女帝エカテリーナが愛した色は宮殿の色にふんだんに使われ、それは
「ロシアン・ブルー」と呼ばれたのです。
欧州から数々の美術品が集められ、国宝級のものが鎮座しています。日本の伊万里焼の壺もメイン階段にありました。
世界遺産エカテリーナ宮殿の大広間。鏡と窓とクリスタルの豪勢な鏡の間
世界遺産エカテリーナ宮殿はロシアンプルー
エカテリーナ宮殿は、今も復元がすすんでいます。ナチスドイツが与えた傷は大きい。床も組木で作られていて、その床が摩耗しないように、汚れないように、入場者全員がスリッパを装着します。完全に修復されるには、あと30部屋ほど、あるようです。
大遺産、戦争による破壊は本当に悲しい。
全員が靴カバーをつけて入場
個人ガイドについている小グループは5人までなら、先にならんでいる大きいツアーのグループに混ぜてもらって一緒に先に入ることが許されているそうです。
私は一人だったので、大きいツアーに紛れるのは簡単でしたが、ガイドのSabinaが、「待っている人たちにとって、先に入れてもらうのはあまり気持ちの良いものではありませんから、感謝の気持ちをもってそっとはいりましょう。」と。
彼女はまるで日本人より細やかな心遣いをして私をエスコートしてくれるのです。ラッキーにも、ほとんど並ぶことなく、中でもスイスイとたっぷりと見学や写真を撮る時間があるほど、混んではいませんでした。
まずは鏡の間。ベルサイユ宮殿に匹敵するような、美しいゴールドとクリスタルの大広間。
天井には大きな絵「ロシアの勝利」が描かれていて、細部にわたるまできれいに再現されています。
エカテリーナ宮殿鏡の間 天井も素晴らしい